褥瘡処置を行った場合、

創傷被覆材や指導管理料の点数が

算定できる!

 

 

褥瘡処置で、点数の算定を漏らしてはいませんか?

 

 

― 褥瘡(じょくそう)について ―

 

褥瘡は、寝たきり状態の方が発生しやすい皮膚の疾患で、

一般には 床ずれ (とこずれ) と呼ばれています。

その症状に応じて処置や手術など、治療方法は異なります

 

ご高齢者になると、全身状態が衰え 徐々に動けなくなって

寝たきり状態になることがあります。

 

寝返りを打つことができずに褥瘡が悪化してしまうと、

痛く辛いでね。そのような患者さんのご自宅に先生が

問し、その処置をすることがあるのですね

 

そこで今回は、褥瘡処置の算定について解説していきたい

と思います。

 

 

― 重度褥瘡処置 ―   早見表 625ページ 参照

 

重度褥瘡処置は、皮下組織に至る褥瘡に対して褥瘡処置を

行った場合に初回の処置日から2月に限り算定することが

できます。

 

*褥瘡処置の範囲は、包帯等で被覆すべき創傷面の広さ、

又は軟膏処置を行うべき広さをいう。

 

 

この点数が漏れやすい理由としては、

 

▸ 重度褥瘡処置の実施についてカルテ記載がされていない

▸ カルテの病名欄に、重度褥瘡の記載がない

▸ 重度褥瘡処置の点数の存在に気づいていない

▸ カルテの文字が読みにくく、記載されていることに気づかない

▸ 医療事務がコンピュータに入力するのを漏らしてしまう

▸ レセプト点検時にカルテと付け合せをしない

 

などが上げられます。

 

きちんと算定をするためには、

上に示した漏れやすい理由について対策することが必要に

なりますね。

 

つまり、

▸ カルテへの記載忘れを防ぐため、ゴム印などで工夫する

▸ カルテの病名欄に、重度褥瘡などの病名を必ず記載して頂く

▸ カルテから読み取りにくいときは、医師に確認する

▸ レセプト点検時にカルテとの付け合せダブルチェックをするなど工夫を

  する

 

以上のことを実践すれば、かなりの割合で算定漏れを防ぐ

ことができるでしょう。

 

 

― 皮膚欠損用創傷被覆材 ―

 

褥瘡の処置を行うときには、デュオアクティブやハイドロ

サイトなどの創傷被覆材を使用することがあります。

 

[ 創傷被覆材の算定要件 ]   早見表 375ページより

 本材料はいずれかの在宅療養指導管理料を算定してい

る場合であって、在宅での療養を行っている通院困難な患

者のうち、皮下組織に至る褥瘡を有する患者の当該褥瘡に

対して使用した場合又はC114在宅難治性皮膚疾患処置指導

管理料を算定している患者に対して使用した場合に限り算

定できる。

 

 C114を算定している患者以外に対して使用する場合は

いずれも原則として3週間を限度として算定する。それ以

上の期間において算定が必要な場合には、レセプトの摘要

欄に詳細な理由を記載する。

 

とあります。ということは、

3週間以上使う必要がある場合、レセプトの摘要欄に詳細

な理由を記載すれば、長期間算定できることになります。

 

実際、訪問診療を行って創傷被覆材を算定している寝たき

りの患者さんについて 1年以上レセプト請求をし続けてい

たにもかかわらず、返戻・査定を受けていないという実績

があります。

 

 

― 在宅寝たきり患者処置指導管理料 1,050点 ―

                              早見表359ページ 参照

 

注 1 在宅における創傷処置等の処置を行っている患者で

あって、現に寝たきりの状態にあるもの又はこれに準ずる

状態にあるものに対して、当該処置に関する指導管理を行

った場合に算定します。

 

(3)  在宅寝たきり患者処置指導管理料は、原則として、

当該医師が患家に訪問して指導管理を行った場合に算定す

る。ただし、寝たきりの状態にあるもの又はこれに準ずる

状態にあるものが、家族等に付き添われて来院した場合に

ついては、例外的に算定することができる。

 

とあります。ということは、

例外的な場合には、家族等に付き添われて来院した場合に

も算定できることになります。

 

また、在宅寝たきり患者処置指導管理料を算定していても

重度褥瘡処置の手技料薬剤料創傷被覆材を「(40)処置」

欄で算定することができます。  早見表 359ページ[参考]より

 

 

― まとめ ―

 

褥瘡の処置を行った場合、重度褥瘡処置や創傷被覆材、在

宅寝たきり患者処置指導管理料の点数が算定できるケース

があります。

 

これらの点数は高い点数なので、算定を漏らさないように

てくださいね。

 

 

≪ 注意点 ≫

・重度褥瘡処置は、重度の褥瘡処置を必要とする患者に対

して、初回の処置を行った日から2月まで算定できます。

創傷処置に比べ点数が高く毎回のことなのできちんと算定

するよう注意しましょう。2月以降に行う処置について

創傷処置の例により算定することになります。

 

・創傷被覆材は、「真皮に至る創傷用」と「皮下組織に至

る創傷用」があり、算定のしかたを間違えると査定・返戻

されてしまうので注意してくださいね。

 

・区分番号B001の8に掲げる皮膚科特定疾患指導管理

料を算定している患者については、在宅寝たきり患者処置

指導管理料を算定できません。

 

・レセプトの審査基準というのは、審査機関ごとの基準が

あったり、重点チェック項目があったり、ある日突然チェ

ックが強化されたりすることがあるので、返戻・査定には

いつも目を光らせてくださいね。 

 

 

 

医事マスターは、

漏れのないレセプト請求に取組んでいる方を応援します!

 

 

 

* 早見表: [医科] 診療報酬点数早見表 2018年4月改定版 

 

 

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