病理検査 1,320点の

算定が漏れているかもしれない!

 

 

内視鏡検査を行った際、病理検査の点数を漏らしていない

でしょうか?

 

 

― 病理検査 [病理組織標本作製] ―   早見表 465ページ、
                          782ページ 参照

 

内視鏡検査を行ったときに病理組織を採取した場合、病理

組織標本作製(1臓器につき)860点を算定できます。

 

通則1には、「病理標本作製に当たって、3臓器以上の標本

作製を行った場合は、3臓器を限度として算定する」とあ

ります。なのに、この部分をよく読まずに算定を漏らして

いるのではないでしょうか?

 

この病理検査の算定を漏らしてしまうと、内視鏡下生検法

(1臓器につき) 310点 と 病理判断料150点も漏れることに

なります。大きな損失ですね。

 

1,320点とは、[860点+310点+150点] の合計です。

 

もし、

3臓器の病理を採取していれば、さらに2臓器分の点

[860点 +310点] × 2臓器分 = 2,340点 も漏れてしま

います。メチャメチャ大きい点数ですよね。

 

内視鏡検査や病理検査の件数が多い病院やクリニックでは

どれだけ漏れが発生しているか、計り知れません。

 

 

 

この点数が漏れやすい理由としては、

 

▸ 病理検査の実施についてカルテ記載を忘れる

▸ カルテの病名欄に、腫瘍や癌、ポリープなどの記載がない

▸ カルテの文字が読みにくく、記載されていることに気づかない

▸ 3臓器まで算定できるのに1臓器分しか算定していない

▸ 医療事務がコンピュータに入力するのを漏らしてしまう

▸ 忙しい日常業務の中で、ついつい忘れてしまう

▸ レセプト点検時にカルテと付け合せをしない

 

などが上げられます。

 

 

では、

この漏れをなくすには、どうすればよいのでしょう?

 

電子カルテやオーダリングを使って、病理検査を漏れなく

算定するシステムであれば別ですが、検査伝票や紙カルテ

記載されているものから拾い出して医事コンピュータに

力するようなシステムのクリニックや病院では、会計入

力者が算定を漏らしてしまえば、そのまま窓口負担金の精

をすることになってしまいます。

もちろん、レセプト請求も漏れてしまいますね。

 

だから、

上に示した算定漏れの理由について対策することが必要に

なるのですね。

 

つまり、

▸ カルテへの記載忘れを防ぐため、検査伝票の記載方法を工夫する

▸ カルテの病名欄に、腫瘍や癌、ポリープなどの病名を必ず記載して頂く

▸ 文字の読みにくさを防ぐため、ゴム印などを活用する

▸ 採取した臓器名を記載して頂き、3臓器まできちんと算定する

▸ レセプト点検時にカルテとの付け合せダブルチェックなど 工夫をする

 

以上のことを実践すれば、かなりの割合で算定漏れを防ぐ

ことができるでしょう。

 

 

 

さらに もう1つ、漏れやすい点数があります。それは、

「粘膜点墨法加算 60点」です。

 

― 粘膜点墨法について ―   早見表 461ページ前後 参照

 

内視鏡検査の時に、インジコカルミンなどの色素を注入し

治療範囲の決定や治療後の部位の追跡を行うことで、粘膜

点墨法加算60点が算定できます。この点数も算定が漏れて

しまいがちなので、注意してくださいね。

 

 

この点数が漏れやすい理由としては、

 

▸ 粘膜点墨を実施すれば、点数の算定ができることに医師が気づいてない

▸ 粘膜点墨を実施しているのに、カルテ記載がない

▸ 医療事務も算定できることに気づいてない

 

などが上げられます。

この漏れやすい理由についても対策をしてくださいね。

 

 

 

≪注意点≫

・内視鏡検査から、内視鏡的手術に切り替わった場合、内

視鏡検査や粘膜点墨法加算、内視鏡下生検法の点数は算定

できないので、注意してください。

 

・病理検査や内視鏡下生検法、病理判断料、粘膜点墨法加

算の算定漏れは、医療事務が気づかなければそのままにな

ってしまいます。漏れないようにいつも目を光らせてくだ

さいね。

 

・漏れているのに何ヶ月も何年もそのままになっているこ

とがあるので、注意してくださいね。気づいた時点ですぐ

に改善しましょう。

 

 

 

医事マスターは、

漏れのないレセプト請求に取組んでいる方を応援します!

 

 

 

* 早見表: [医科] 診療報酬点数早見表 2018年4月改定版

 

 

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