在宅報酬の改定と人間関係

 

 

2018年の改定は、医療と介護、障害福祉サービスの連携を促

すような形で見直しがされました。

 

今後医療事務を続ける人にとっては、この先さらに高齢患者

さんが増える状況の中で働いていくことになります。

 

そして、高齢患者さんに関わる医療・介護を提供する方々と

良好な関係を保つことが医療事務の役目になるでしょう。

 

 

在宅医療に関わる医療事務は、外来診療のように直接患者さ

んと接することがありません。そのため、在宅ではどのよう

なことが行われているのかを知っておくことが大事なのでは

いかと思います。

 

在宅医療というのは、通院することができないぐらい身体の

状態が悪い高齢患者さんを診ることになります。だから、何

か治療をして「これから元気になるぞ」というような医療と

は違います。

 

「これから最期を迎えるまでの間、望む形で生きていけるよ

うにお手伝いする」のが在宅医療になるのです

 

何かすっきりしないところはありますが、これが在宅医療な

のですね。そのことを頭に入れて高齢患者さんに関わる方々

と上手に接するようにしてくださいね。

 

ただ、在宅医療が難しいのは、在宅医療制度がどんどん複雑

になっているところなのですね。

 

以前は、外来と入院がメインでした。そこに、在宅の診療報

酬、訪問看護療養費、介護報酬が加わり、複雑に絡み合うし

くみに変わってきました。複雑になって大変なのですが、こ

の制度を正しく理解しておかないと、在宅医療の報酬を適切

に算定することができないのですね。

 

 

 

2018年改定のポイント

 

(1) 入院医療から在宅医療へ

今後ますます長く入院することはできなくなり、早く退院を

促されることになります。

 

人生の最終段階で痛みを和らげる処置をしてほしいがん患者

さんについても、入院療養ではなく、在宅療養を促されるよ

うになっています。

 

 

(2) 在宅医療の充実 

在宅患者訪問診療料について「1人の患者につき1カ所の医療

機関しか算定できない」とされていたのが、訪問診療料(1)の

2として「他の医療機関の依頼により訪問診療を行った場

合」の点数が新しく設けられました。そのため、褥瘡とか眼

科系の疾患など、専門的な疾患の対応について他の医療機関

にお願いしやすくなりました。このことは、今まで在宅医療

に関わることのなかった先生でも、在宅医療に入りやすく

なったといえるのではないかと思います。

 

 

(3) 24時間対応の拡充 

先生1人の診療所で、24時間体制で在宅医療を行うのはとて

も大変です。そこで、今回の改定では、在支診の届出ができ

ない診療所が訪問診療を行いやすくするための継続診療加算

が新しく設けられました。この加算は、かかりつけの外来患

者さんが通院困難になった場合に訪問診療を行って診療を続

けることを評価したものです。他の医療機関や地域の医師会

の協力を得て、24時間の連絡・往診体制を確保することも可

能とされました。

 

 

(4) 看取り報酬の拡充   

訪問診療の在宅ターミナルケア加算が引き上げられ、患者本

人の意向を尊重した看取りが進められています。最期まで在

宅で過ごすことが評価されています。

 

 

 

まとめ

 

在宅医療の場合、通院医療に比べて医療費の負担が多く、算

定内容も複雑になっています。

 

そのため、医療事務は、在宅報酬の内容をよく理解して、関

係者の方々にうまく対応し、算定内容をきちんと説明するこ

とができないといけません。

 

複雑な在宅報酬を理解するためには、患者さんに関わる人た

ちの関係を把握することから始めれば、覚えやすいですよ。 

 

 

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