医事マスター

 

大ヒットした映画「アナと雪の女王」と 挿入歌の「ありのままで」。「ありのままの医療事務」で 通用する!?

 

ほんとうはイヤなのに、やりたくないのに無理して仕事をしようとする。
がんばらないと院長先生や先輩から怒られる、みたいなところで仕事をしている人がいるのではないでしょうか?
イヤだけどしかたがない という思いで仕事をする。。。

今回は、人が行動する時の 3つのフェーズから
「ありのままの医療事務」は 通用する? について考えていきます。

 

人が行動する時の 3つのフェーズ

 1 「ムリヤリ行動」
 2 「自然体で行動」
 3 「他人との関わりで行動」

 

1 「ムリヤリ行動」

ほうとうはイヤなんだけど、しかたないからやる というような行動。
毎日の仕事が辛いけど、がんばれば医療事務をマスターできるかもしれない。あるいは、がんばらないと院長先生や先輩から怒られる。だから しかたがないのでムリヤリ行動する。

でも ほとんどの場合、このような思いで長期的に行動をし続けることは不可能です。なぜなら、皆さんも経験あると思うのですが、たとえば、英単語の丸暗記ですね。英単語を丸暗記する時に、単語帳を開いて単語1から順番に覚える。あるいは、点数本を開いて最初から順に全部読んで、算定できる点数を覚えようとする。2~3ページめくったところで、面白くない・難しいと 読むのがイヤになってしまう。このようなことはよくあるのではないでしょうか。まさにそういうフェーズの人はすごく多いのではないかと思います。

 

2 「自然体で行動」

自然体で、素の状態ですね。無理やりモチベーションを上げなくても上手く仕事ができる状態になっている。これが 2つ目のフェーズ です。人によっては自分らしく振る舞うとか、そのような言い方をしている人がいるのですが、これは仕事をする上では、一歩しか進んでいない状態なのです。

「アナと雪の女王」という映画の中で、雪の女王が ”ありのままでいいんだ” というようなことを言っています。あるいは、現実の世界でも ”自然体で生きよう” などと言われたりします。でもこれは、正解であり間違いでもあるのです。なぜかというと、医療事務の仕事では、患者さんがいて、院長先生がいて、一緒に仕事をするスタッフがいるからなのです。

つまり、自分が自然体(ありのまま)になったからといって、患者さんが信頼してくれるとは限らないし、院長先生や他のスタッフが評価してくれるとも限らないのです。むしろ多くの場合、自分のやり方にこだわってしまいがちなのですね。その結果、仕事が上手くいかないということがよくあるのです。

「アナと雪の女王」のストーリーでは、まず映画の最初の段階で、自分は ”ありのままでいいんだ” ということを歌うシーンがあって、主人公の一人が、自分は ありのままでいいんだ という風に思うのですが、実は、このストーリーはそこから問題が起きているのです。

映画では、国が雪で覆われてしまうという問題が起きるのです。でも映画の最後では、むしろ ありのままではいい ということなのですが、その中で、他の人と上手に関係性を築く方法を見つける. . . というところで映画は終わってしまいます。自分らしく生きるというのは、仕事をすることで言えば、最初の一歩でしかないということなのです。

逆に、自分らしく生きるということは、他の人から嫌われるということと同じともいえるのです。「嫌われる勇気」という本の中で、自由に生きるということは、人から嫌われることであると。なぜかというと、八方美人でいろんな人に対して良く思われたいと思ったとしても良く思われない。その結果、多くの人は自分らしく生きることを選ぶ。ただし、それは同時に、人から嫌われる道でもあると 言われているのです。

結局、”ありのままの自分でいいのですよ” というところで終わってしまうのですが、実際の仕事の現場というのは、そうではないのです。ではどうすればいいかというと、3つ目のフェーズにいきます。

 

3 「他人との関わりで行動」

上手く人との関わりを持つということです。これが 3つ目のフェーズ になります。
ここまでいって初めて、自分に合った仕事が自分らしくすることができるのです。つまり、すべてありのままに自分の思う通りに行動をしたところで、それが必ずしも 他の人から評価されない のです。

たとえば、自分という存在がいて、自分はありのままでいいんだと 思ったとしても、他の人から受け入れられない。その時にどうするかというと、他の人から受け入れられる部分を探すのです。ありのままでいいのですが、ありのままのうち、すべてそのまま他の人に受け入れられる訳ではないのです。

だから、仕事というのは、まず最初に自分が自然体でいられるようになり、自分らしく行動できるようになって、ありのままでいられるようになる。これはすごく大切なステップです。

でも、そうすると、そこから問題が起こり始めるのです。他の人が受け入れないという問題ですね。そして最終的に、自分はこうだけど、この部分は他の人が受け入れてくれないと理解しないといけない。

じゃあ、どうしようということで、試行錯誤を繰り返していくことによって、こっちの部分他の人から受け入れられる 気付く ということです。それで、他の人との間で、受け入れられる形を見つけるのです。

自分に合った仕事をするためには、仕事のやり方だけではなく、仕事の知識だけではなく、自分がどういう人間なのかを知らないといけない。自分自身を知ることで、他の人に受け入れられる形を作ることができるのです。

自分と他人の重なる部分

 

ほとんどの人は自分自身を追い込んでしまったりと、それしか自分のことを動かすすべを知らないのです。その時に大切なことは 2つ あって、


 1 「自分の心を動かす」ことと、
 2 「他人の心を動かす」ことです。


「自分の心を動かす」ことをできるようにすることによって、自分を動かせるようになる。この時点、フェーズ2 の自然体までいって初めて、継続的に行動できるようになるのです。

フェーズ1 の状態では、ムリヤリ自分自身にムチを打って、あるいは、自分自身にニンジンをぶら下げて、行動させている状態なので、行動が長続きしない。だから、仕事をし続けることが難しくなるのです。

でも、自分の心の動かし方を知り、これを知れば知るほど、自分のことを簡単に動かすことができるようになる。そうすると、自然体で継続的に行動することができるようになる。このように行動できるようになることで、その次のステップとして、「他の人の心を動かす」コミュニケーション術が必要になってくる。

「他の人の心を動かす」というのは、つまり、患者さんの心を、どう動かしたら自分を信頼してもらえるのか。院長先生や先輩の心を、どう動かしたら自分との関係が悪化せずに良好な状態を保つことができるのか。ということを知ることなのです。

「他の人の心を動かす」ことができれば、他の人が自然に行動したくなるような状況を作ることができる。最終的に行動するかどうかは相手次第なので、自分ではそこまで関与できないのですが、つまり、人間関係を良好に保つには、相手が自然に行動したくなる状況を作り、相手の気持ちを創り出すことで、相手と自分の良好な関係を作ることができるのです。

 

まとめ

ありのままの自分というのは、正解であり、間違いでもある。医療事務として仕事をしていく時には、ありのままというのは、最初のステップにすぎない。この最初のステップから問題が起こり始め、他の人が受け入れないという問題が起こる。だから、他の人に受け入れられる形を作ることが必要なのです。
その形を作る時に大切なことは 2つ あります。それは、

 1 「自分の心を動かす」ことと、
 2 「他人の心を動かす」ことができるようになることです。

結局、「ありのままの医療事務」というのは、自分自身を動かす段階では通用するのですが、相手を動かす段階になると必ずしも通用するものではない ということなのです。